フェイクポルノが公開されていた容疑者のアカウントとみられるツイッターの画面(画像の一部を加工しています)

フェイクポルノが公開されていた容疑者のアカウントとみられるツイッターの画面(画像の一部を加工しています)

 人工知能(AI)技術を使ってアダルトビデオ(AV)の映像に女性芸能人の顔を合成し、動画をインターネットで公開したとして、京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は2日までに、名誉毀損(きそん)と著作権法違反の疑いで、大分県杵築市、無職の男(30)を逮捕した。顔などを別人に改変したわいせつ動画は「フェイクポルノ」と呼ばれ、世界的に問題となっている。日本国内の摘発は初めてという。

 府警によると、AIの深層学習「ディープラーニング」の技術を使い、動画の顔を入れ替えることができる専用ソフトがネット上で無償提供されている。著名人の画像データがあれば、精巧な合成動画を作成でき、国内では少なくとも約200人分の女性芸能人の偽ポルノ動画が約3500本、ネットで公開されているという。

 男の逮捕容疑は昨年12月18日、AVの出演者の顔を有名女優の顔に差し替えた動画ファイル1点を、自身のサイトで公開し、女優の名誉を毀損した疑い。また今年4月11日、女性アイドルの顔に改変したAV動画1点をツイッターに投稿し、AV制作会社の著作権を侵害した疑い。

 府警の説明では、男は「金もうけのためにやった」と容疑を認めているという。今年1月以降に専用ソフトで100点以上の偽ポルノ動画を作成。サイトで販売したり広告収入を得たりして、56万円を売り上げていたという。