終始先頭争いに加わり3位に入った山西(右端)

終始先頭争いに加わり3位に入った山西(右端)

 陸上日本選手権20キロ競歩は今秋の世界選手権(ドーハ)代表選考会を兼ねて17日、神戸市六甲アイランド甲南大周辺コースで行われ、男子は高橋英輝(富士通)が1時間18分0秒で5連覇を飾り、日本陸連が定めた派遣設定記録を突破し代表に決まった。昨秋のジャカルタ・アジア大会銀メダルの山西利和(愛知製鋼、堀川高―京大出)は1時間18分10秒で3位だった。

 残り1周(2キロ)を知らせる鐘が鳴り、トップ争いは3人に絞られた。アジア大会銀メダルの山西、大会5連覇を狙う高橋、昨年の世界競歩チーム選手権優勝の池田(東洋大)。16キロ過ぎから激しく先頭を競っていた。

 勝負の分かれ目は500メートル過ぎ。高橋が満を持してスパートし、山西は突き放された。ぼうぜんとした表情で3位でフィニッシュし「自分を信じ切れなかった」と悔しさをかみしめた。

 山西は敗因を冷静に分析した。「速いペースに余裕を持ってつけるようになったが、ギアを上げようとすると動きが硬くなる」。勝負のポイントを残り5キロと2キロ、ラスト500メートルと見据えていたが、スパートを仕掛けられずに高橋の得意パターンに持ち込まれた。

 昨春に京大を卒業し、愛知製鋼に入社。競技に集中できる環境となり、「確実に地力は高まっている」と手応えを語る。昨秋のアジア大会では日本人最上位の2位に入り、歩型の安定性が際立つ。だからこそ「2位、3位を積み上げることも意味があるけど、やっぱり勝たないと」と勝利への飢えを口にする。東京五輪への切符が懸かる重要な世界選手権を目指し、3月の選考会に挑む。