京都府は、福井県に立地する高浜、大飯両原発から約30キロ圏内にある舞鶴市、宮津市の10医療機関を対象に、入院患者用の安定ヨウ素剤の備蓄を始める。原発事故で避難が必要になる場合に備え、府独自の対策として取り組む。

 安定ヨウ素剤は、甲状腺の内部被ばくを防ぐために服用する。国の指針では原発5~30キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)の住民が避難する場合、集合場所で指示を受けて安定ヨウ素剤を服用することになっているが、入院患者や福祉施設の入所者は集合場所を経由せずに直接、避難先に向かうため、府は昨年から福祉施設で事前配布を進めている。

 新たに備蓄する医療機関は、UPZ内にある13施設のうち調整が終わった病院で、舞鶴市9施設、宮津市1施設。両市の備蓄分を振り分け、病床数に応じて丸薬やゼリー剤を配る。

 今月中に配布を始める予定で、残る舞鶴市の3施設についても今後、府と市で調整し、対象の全医療機関での備蓄を目指す。

 今回備蓄される医療機関は次の通り。

 【舞鶴市】東舞鶴医誠会病院▽舞鶴医療センター▽舞鶴市民病院▽舞鶴赤十字病院▽舞鶴共済病院▽岸本病院▽舞鶴こども療育センター▽片山産婦人科▽渡辺病院

 【宮津市】宮津武田病院