松の枝を早苗に見立てた「松苗」を植える所作を披露する巫女の女性(中央)ら=京都府木津川市山城町・涌出宮拝殿

松の枝を早苗に見立てた「松苗」を植える所作を披露する巫女の女性(中央)ら=京都府木津川市山城町・涌出宮拝殿

 京都府木津川市山城町平尾の涌出宮(わきでのみや)で17日、一年の豊作を祈る「いごもり祭」の「饗応(あえ)の儀」や「お田植祭」が営まれた。

 いごもり祭は国の重要無形民俗文化財に指定されている「宮座行事」の一つ。神社によると、今の形になったのは室町時代ごろという。

 饗応の儀では、烏帽子(えぼし)やはかまに身を包んで拝殿に並んだ古川座、尾崎座などの宮座の座衆に神酒や膳が配られた。続いて、頭に真綿を載せた「ぼうよ」の男児(5)らが木舟を引いて拝殿内を回り、中谷勝彦宮司が古川座衆の前にそれぞれ種もみをまいた。

 お田植祭では、男児、巫女(みこ)の一人「そのいち」の女性(21)、冠を着けた「とも」の女児(6)が松の枝を苗に見立てた「松苗」を拝殿の床に植える所作をした。その後、松苗を座衆や祭を見に訪れた人に配った。訪れた人たちは女児らに「ありがとう」と声をかけ、松苗を笑顔で受け取った。