砂後米と砂後酒のセットを手にする西原さん(左)と砂後さん=京都府与謝野町与謝・与謝娘酒造

砂後米と砂後酒のセットを手にする西原さん(左)と砂後さん=京都府与謝野町与謝・与謝娘酒造

 与謝娘酒造(京都府与謝野町与謝)が日本酒の新商品を開発した。過疎化や高齢化が進み、農業の担い手の確保が難しくなりつつある同町で米作りをする建設会社「砂後建設」(同町与謝)が育てた米を使った。地域の農業をもり立てようと、今月から米と日本酒をセットで売り出している。

 砂後建設は地域に増えつつある耕作放棄地に歯止めを掛けようと2010年に農業に参入。担い手がいない町内の田んぼなどを引き受け、建設業の傍ら米を栽培している。現在は20ヘクタールを管理し、年間約6万キロの米を生産している。

 町内産米を使用することにこだわる同酒造杜氏(とうじ)の西原司朗さん(38)は砂後建設が与謝地区で育てるコシヒカリ「砂後米」に着目。砂後隆正専務(35)に呼び掛け、日本酒「砂後酒」が出来上がった。

 同酒造で製造する日本酒は柔らかな口当たりのものが多いが、砂後酒は「建設現場で働く屈強な人たちが作った米」(西原さん)を使うため、やや辛口ですっきりとした味わいに仕上げた。

 原材料の砂後米もPRしようと米と日本酒のセット販売を決めた。同酒造や道の駅「シルクのまち かや」(同町滝)で販売中。1セット(砂後米450グラム、砂後酒720ミリリットル)1980円。

 西原さんと砂後さんは「地域をPRできる商品になっていると思う。町を知ってもらうきっかけになれば」と話している。問い合わせは同酒造0772(42)2834。