今年6月末で使えなくなった「マル福カード」

今年6月末で使えなくなった「マル福カード」

 滋賀県守山市内の個人商店で使えるポイントカード「マル福カード」が今年6月末で25年の歴史に幕を下ろした。店主の高齢化による加盟店舗の減少や消費者の購買行動の変化といった荒波にあらがえず、市民から残念がる声が聞かれた。

 カードは夏冬の大売り出しに変わる新たな販売促進事業として1995年に開始。同カード事業協同組合加盟の約70店で使用でき、購入額100円につき1ポイント加算され、1枚最大350ポイントたまる。満期カードは500円の金券として使えたほか各種商品との交換や抽選で日帰り旅行、食事会など多彩な催しに参加でき、人気を博した。ポイント付与は当時としては画期的だったという。


 ただ近年、小売店を巡る商環境は激変し、コンビニやドラッグストアの進出、大型商業施設が地元に誕生。電子マネー使用やネット通販も台頭し、店舗から客が遠ざかっていった。加盟店舗も後継ぎ不在や店主の高齢化で減少を続けた。ピーク時に年間約2千万円あったポイント売り上げは2019年に260万円と10分の1近くに減り、昨年12月にポイント発行を停止した。


 同組合の三品孝男理事長(72)は「ここ10年は事業は赤字で、継続しても破綻の道しかなかった。地域商業の発展に少しは貢献できたのでは」と話した。


 日常的にカードを利用していた主婦(56)は「利用店数がじりじり減っていると感じていた。スマホを用いた大手のポイントもあるが、使い方が難しい」と残念がった。