原っぱが広がる京都国際会館の建設予定地で行われた調査(「京都ニュース」より)

原っぱが広がる京都国際会館の建設予定地で行われた調査(「京都ニュース」より)

建設が進み、国際会館の巨大な骨組みが姿を現した

建設が進み、国際会館の巨大な骨組みが姿を現した

 世界約140の国と地域から専門家が集まる国際博物館会議(ICOM)京都大会を前に、おもちゃ映画ミュージアム(京都市中京区)が会場となる国立京都国際会館(左京区)の建設当時を16分の映像にまとめた。市が1956~94年に制作し映画館で上映された「京都ニュース」を基に編集した。50~60年前の整備の様子と宝ケ池一帯の開発が写されており、興味深い。

 同ミュージアムは京都ニュースのフィルムの保存と活用を進めている。9月のICOM京都大会にも参加することから、太田米男館長(69)が、59年の宝ケ池での建設決定から66年の開館までのニュース映像11本を選んで編集した。

 最初のニュースは「京都に国立国際会議場を」(59年)。経済企画庁長官時代に国際会議場の建設を提唱した河野一郎や、当時の蜷川虎三府知事、永田雅一大映社長らが参加した建設促進委員会の様子が収録されている。当初の予定地は「山上を切り開く計画」だったと報じている。

 着工前後のニュースは、見渡す限り原っぱだった会館周辺の風景を収めた貴重な映像だ。「設計きまる」(63年)、「整備すすむ“宝池”周辺」(64年)と続く。くい打ちや鉄骨の組み立て、道路やトンネルの建設、「大人の地獄を子供の天国にする」ために競輪場の跡地で「子供の楽園」を整備する計画などを報じている。

 「東洋一の国際会議場」「パリ、ニューヨークと並ぶ国際会議の中心地として発展が約束されています」のナレーションから期待の大きさがうかがえる。

 完成は66年。この年の映像には、こけら落としとなった7月の日米貿易経済合同委員会が収録されている。

 太田館長はICOMに合わせて広く公開できないかICOM組織委員会に相談している。「(1964年開催の)東京五輪前後の時代性も映し出している。京都ニュースは貴重な映像の宝庫。これ以外にもさまざまな切り口から紹介したい」と話している。