「きざみピクルス」を手にする大阪樟蔭女子大の学生たち(京都市下京区・ジェイアール京都伊勢丹)

「きざみピクルス」を手にする大阪樟蔭女子大の学生たち(京都市下京区・ジェイアール京都伊勢丹)

惣菜風の漬け物「ごんぼまめ」

惣菜風の漬け物「ごんぼまめ」

大安が大学生と共同で開発した「からふるぷらす」

大安が大学生と共同で開発した「からふるぷらす」

 漬物製造の大安(京都市左京区)は、「漬物離れ」対策として、大阪樟蔭女子大(大阪府東大阪市)との産学連携で漬物を使った新感覚の加工食品「きざみピクルス」を開発した。細かく刻んだ漬物をみそに混ぜ込み、さわやかで濃厚な風味がパンにも合う。外国人や若者に新たな食べ方を提案し、漬物の消費拡大を狙う。

 漬物を多様な人たちに親しんでもらおうと、同大学健康栄養学部の講座で学生18人が昨年4月から3種類の商品開発に取り組んだ。ターゲットに定めた訪日外国人の好みを学生が大安の店舗で市場調査すると、歯ごたえを求める傾向が分かった。そこでゴボウやキュウリの漬物をみそに混ぜ、パンやクラッカーにつけたり、野菜や肉のディップソースにしたりできる商品を考案した。


 苦労したのは、パンへの塗りやすさと歯ごたえの両立だった。100回近く試作を重ね、「味噌胡瓜(みそきゅうり)」、「ゆず味噌沢庵(たくあん)」、「ゆず味噌ごぼう」の3種類を完成させた。使った漬物によって白みそやユズ風味のみそを使い分け、大安の商品では初めて瓶詰めにした。


 大安と同大学は今年6月、先行してコラボレーション漬物2種類を発売。ゴボウと大豆を組み合わせた総菜風漬物「ごんぼまめ」と、赤ピーマンや人参、ナガイモなどを使ったカラフルな浅漬け「からふるぷらす」だ。「いろんな素材を組み合わせる漬物は今までなかった」(大安)と好評という。


 きざみピクルスを担当した4年小松原朱莉さん(22)は「ご飯にも合い、見た目も楽しんでもらえる」とPR。指導した川端康之教授は「課題解決方法をとことん考え抜く、とても貴重な機会だった」と話す。きざみピクルスは45グラム入り540円。先行の2商品は94グラム入りで各486円。全国の直営店や百貨店、ネット通販などで1年間販売し、好評ならレギュラー化を検討する。