日本学術会議の新会員任命を拒否されたことについて野党議員のヒアリングを受ける松宮教授(右)=5日午後3時31分、京都市中京区・立命館大朱雀キャンパス

日本学術会議の新会員任命を拒否されたことについて野党議員のヒアリングを受ける松宮教授(右)=5日午後3時31分、京都市中京区・立命館大朱雀キャンパス

 日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅義偉首相が任命拒否した問題で、野党の国会議員が5日、任命拒否された1人である立命館大の松宮孝明教授(刑事法学)にヒアリングした。松宮氏は「任命拒否は、日本学術会議の存在意義に関わる大問題だ」との認識を示した。

 共産党の穀田恵二国対委員長や立憲民主党の辻元清美副代表ら4人が、京都市中京区の同大学朱雀キャンパスを訪れた。報道関係者に公開されたヒアリング冒頭、任命しない理由を政府が説明しないことについて松宮氏は「総理大臣は記者会見を開いて説明すべき」と訴え、「『法律に基づいて』というが、法律を理解しているとは思えない。任命権があるから拒否権があるという理屈はなく、理由もなく拒否するのは憲法違反である」と説明した。

 ヒアリング後、辻元氏は世界中でアカデミーは独立しているという松宮氏の話を引用し「日本学術会議は政府の下請けではない。このままでは世界の笑い者だ」と批判。穀田氏は「戦争の反省から作られた組織であり、本来、学問の自由を保障するのが政府の責任だ。干渉し脅かした問題を国会で議論したい」と強調し、国会審議で追及する構えを示した。