京都地裁

京都地裁

 2018年に京田辺市で女性=当時(19)=が包丁で刺されて重傷を負った事件で殺人未遂などの罪に問われた男(40)の裁判員裁判の判決公判が5日、京都地裁であった。伊藤寿裁判長は「危険性が高く、結果が重大」として懲役8年(求刑懲役10年)を言い渡した。

 判決によると、京田辺市の集合住宅で隣に住んでいた女性が夜間や早朝にわざと音を立てていると考え、18年7月、包丁で女性の首や背中、腕を計6回突き刺し、左腕に神経断裂などによる約4カ月のけがと筋力低下の後遺症を負わせた。

 弁護側は被告に殺意はなく、犯行当時、うつ病の影響で心神耗弱状態だったと主張したが、判決理由で伊藤裁判長は「死亡の危険がある行為だと認識していた」と殺意を認定。精神鑑定を行った医師の証言などから、「うつ病などの影響は限定的であり、判断能力が著しく低下していたとは認められない」として犯行当時は完全責任能力があったと判断した。