【資料写真】京都大学

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 ノーベル医学生理学賞の受賞者を知る京都大ウイルス・再生医科学研究所の土方誠准教授(ウイルス学)は「3人のリレーで確立した研究成果によってC型肝炎の治療法ができた。受賞は当然だ」と祝福した。米ロックフェラー大のチャールズ・ライス教授のグループとは、C型肝炎ウイルスの遺伝子解読を巡ってしのぎを削った間柄。「研究室に優秀な研究者がたくさんいて、仕事が早かった」とたたえた。

 ライス教授とは、学会で顔を合わせればあいさつする仲だが、「細かく実験手法を尋ねられたことが印象に残っている」と語る。カナダ・アルバータ大のマイケル・ホートン教授とも会えばファーストネームで呼び合う。「いろいろと研究内容を語ってくれ、豪快な印象だ」と話した。

 C型肝炎ウイルスに関する研究会で、ライス氏やホートン氏は約10年前に京都市へ来たこともある。和食の店で会食した時には「美しい日本庭園を見て喜んでいた」という。

 長い間、謎に包まれた存在だったC型肝炎ウイルスは、受賞者らによって、遺伝子配列などが分かるようになり、現在は治療薬もほぼ確立した。ただ土方准教授は「まだ薬に反応しないケースが残っており、ウイルスを排除してもがん化する場合もある」と指摘。さらなる研究が必要だとした。