ヤバTの3人。こやま(中央)、しばた(右)と、ドラムもりもりもと

ヤバTの3人。こやま(中央)、しばた(右)と、ドラムもりもりもと

オリコン週間1位を獲得したヤバTのアルバム。メンバーの直筆サインを予約特典で付け、4万枚超を書いたという

オリコン週間1位を獲得したヤバTのアルバム。メンバーの直筆サインを予約特典で付け、4万枚超を書いたという

 京都ゆかりの3人組ロックバンド「ヤバイTシャツ屋さん(ヤバT)」が9月末に発売したアルバムが、オリコン週間ランキングで初の1位に輝いた。ボーカル兼ギターと作詞作曲を担う京都出身こやまたくや(27)は「ヤバTがオリコン1位を取るなんて、結成した頃、誰が想像出来たんやろ。バンドまじで夢ありすぎ!バンドやってて良かった!みんなありがとう!」と喜びをツイッターで発信した。


 新譜は4枚目のアルバム「You need the Tank―top」=写真左。MBS「ちちんぷいぷい」の曲「はたちのうた」、シャンプーのCM曲「泡 Our Music」など13曲を収録する。シングルで先行発売の曲「癒着☆NIGHT」は、サザンオールスターズの桑田佳祐(64)も自らのラジオ番組で「健康なんだか病んでるんだか分からないけど、すごくすてきです」と称賛した。


 かっこ付けない、かっこ良さ―。サザンとヤバTには、似た匂(にお)いを個人的には感じる。デビュー当時はコミックバンド視された経歴、時に聞き取れないほどの勢いで型破りな歌詞を歌い上げるサウンド、桑田と原由子(63)のように、こやまと、しばたありぼぼ(26)=ボーカル兼ベース=の歌声も重なり、他にない個性を紡ぐ。


 一見おちゃらけた歌詞ばかりのように見えて、決める時には決める。今アルバムでは最後の曲「寿命で死ぬまで」に衝撃を受けた。


 京都在住だったこやまの祖母が昨年突然亡くなり、直後にあったKBSホール(上京区)でのライブでの思い出を、こやまは歌詞カードの解説につづっている。祖母への感謝や万感を込めた歌なのだろう。


 こやまの入魂の叫びで曲は終わる。コロナ禍の今、歌詞は、より力を持って響く。彼らの歌声を、年末の紅白歌合戦で聞きたい。=敬称略