抗体検査を受けたら陽性だった。新型コロナウイルスではなく風疹の―である。京都市から今春届いたクーポン券を使った。抗体検査と予防接種が無料で受けられる▼券は1962年4月2日~79年4月1日の間に生まれた男性に市町村が段階的に送っている。コロナを警戒し見送っていたが、意を決し検査を受けた。抗体があると分かり、ほっとした▼風疹は妊娠早期の妊婦が感染すると目や耳、心臓に障害のある赤ちゃんが生まれる可能性がある。感染力が強く、無症状でも他人にうつすことがあり油断はできない▼ところが62~78年度生まれの男性は、子どもの頃に予防接種を受けていない。そういえば、ワクチンの注射に向かう女子に「男子は気楽でいいわね」と嫌みを言われたような…。街に松田聖子さんの歌があふれていた頃の話だ▼京都市だけで対象者は17万6千人おり、国の施策に基づき2019年度から3年間かけて券を送っている。19年度に抗体検査を受けたのは1万2266人。同世代の同僚に聞くと「そんなの届いていたか」と気のない返事▼国内では13年に1万4千人、18年と19年も2千人超が感染している。検査は採血するだけ、結果は約1週間で判明する。対象者はみな不惑もとうに過ぎている。いつまでもお気楽ではいられない。