米ぬかを配合したバイオマス樹脂で製造された使い捨ての医療用ガウン(京丹後市峰山町・白石バイオマス)

米ぬかを配合したバイオマス樹脂で製造された使い捨ての医療用ガウン(京丹後市峰山町・白石バイオマス)

 新型コロナウイルスの感染拡大で医療用資材の不足が問題化したことを受け、米ぬかなどとプラスチックの複合樹脂を製造する「白石バイオマス」(京都府京丹後市峰山町)が病院などの要請で医療用ガウンの開発に取り組んでいる。同社が開発したバイオマス樹脂を用いた素材には抗菌や消臭効果があるといい、同社は「性能を生かして医療や介護現場に貢献できれば」としている。

 白石バイオマスは2017年設立で、米ぬかやもみ殻など植物由来の原料と石油原料を複合化しバイオマス樹脂を製造する。市指定ごみ袋や、環境に配慮する企業の商品などに採用されている。

 使い捨ての医療用ガウンを巡っては、コロナ禍で全国の医療機関で不足し、大阪市が今春に代替品として雨がっぱの寄付を募るなど注目された。そうした状況下で、府立医科大付属北部医療センター(与謝野町)や介護現場などでガウンを用いるみねやま福祉会(京丹後市)の依頼で、同社が開発に乗り出した。

 同社は、抗菌と消臭効果によりごみ袋にも採用されている米ぬか由来のバイオマス樹脂を使用し、ガウンを製造。5月末から同センターにサンプル品を持ち込み、改良を重ねてきた。同センターによると、装着感や脱着の手軽さ、通気性などに問題はなく、現場からの評判は上々という。

 現在は商品化に向けた最終調整中といい、同社の荻野晴彦社長(60)は「抗菌効果もあるので、短時間の使い捨てだけでなく、長時間作業する医療現場など、使い分けしていただけたら」と話している。