藤袴祭に合わせ、乾燥させたフジバカマを浮かべた薬湯。手前は鉢植えのフジバカマ(京都市中京区・京都玉の湯)

藤袴祭に合わせ、乾燥させたフジバカマを浮かべた薬湯。手前は鉢植えのフジバカマ(京都市中京区・京都玉の湯)

 秋の七草の一つで、万葉集や源氏物語にも登場するフジバカマを使った珍しい薬湯が、京都市中京区の銭湯に9、10、12日に登場する。上京・中京両区の寺町通一帯(広小路通~二条通間)の寺社や道路にフジバカマを飾る恒例イベント「藤袴(ふじばかま)祭」にちなんだ取り組み。平安貴族にも好まれた香りなだけに、「秋の深まりを感じながら温まってほしい」としている。

 祭りは、国の準絶滅危惧種に指定されているフジバカマの育成に取り組む「源氏藤袴会」が2017年から毎年開催している。

 銭湯「京都 玉の湯」(押小路通御幸町西入ル)で行う薬湯は、乾燥させた花や葉を袋にいれて湯の中に浮かべる。同会によると、フジバカマは、薬用効果や爽快感があり、甘い香りでリラックス効果が高いという。薬湯のほか、サウナにも使用するといい、女将の西出晴美さんは「試しに使ってみたが、湯上がりはすっきりとした気分になってもらえそう」と話す。

 メインの祭りは、拠点の革堂行願寺(中京区)や、下御霊神社(同区)など16カ所に、薄紫色の花が咲き誇るフジバカマを約1200鉢を並べ、スタンプラリーを実施する。新型コロナウイルス対策で茶会など室内イベントは行わない。

 玉の湯の営業は午後3時~午前0時。藤袴祭は12日まで。