各書店のオリジナル印やメッセージが押してもらえる御書印帳(京都市中京区・若林書店)

各書店のオリジナル印やメッセージが押してもらえる御書印帳(京都市中京区・若林書店)

 御朱印ならぬ「御書印」を集めてみませんか―。全国の書店こだわりのオリジナル印やメッセージを集めて巡る「御書印プロジェクト」が今春から始まり、府内でも“まちの本屋さん”から大型店まで計8店舗が参加している。「旅気分で、まちの小さな本屋を巡ってほしい」と呼び掛けている。インターネットでの書籍販売が伸びる中、書店と人をつなぐ場をつくろうと、小学館パブリッシングサービス(東京都)などが企画。3月からスタートし、全国210店舗(5日現在)が参加している。

 御書印は、店の外観や内装などをモチーフにしたオリジナル印と、店名が記された印、全国共通デザインの印の三つ。各店で無料配布している「御書印帳」などに押し、店主が好きな本の題名やフレーズなどのメッセージを添える。このメッセージを楽しみに巡る人も多いという。

 府内でいち早く参加したのは、中京区寺町通二条下ルの若林書店。1837年創業の歴史ある本屋だが、父親の代より客は減っており、幼児向けの本を増やすなど客層の転換を図ってきた。若林久嗣店長は「御書印の取り組みは、若い層にも本屋に立ち寄ってもらえる機会になるのでは」と期待する。メッセージには、店のすぐ近くが舞台の人気小説「京都寺町三条のホームズ」(望月麻衣著)の題名を大きく記す。

 一方で、御書印を認知度アップの契機に、と参加する新店も。昨年3月オープンの大垣書店京都本店(下京区)は、入り口やカウンターに「御書印参加店」と目立つように掲げる。「御書印を通じてお客さんとコミュニケーションできるのが楽しい」と話す。月に1回不定期で開店する「ミシマ社の本屋さん」(上京区)も参加し、「御書印を得る機会が『超レア』だと早くも話題です」とプロジェクト事務局。参加店の中には北海道の利尻島や新潟県の佐渡島などの遠方地もあり、同事務局の小川宗也さん(49)は「御書印巡りが、旅先を選ぶ基準の一つになればうれしい」と話した。

 押印は1店舗200円。参加書店を随時募集している。問い合わせはgoshoin@sho-ps.co.jp