京都府がカフェなどの整備を計画している府立植物園の正門(京都市左京区)

京都府がカフェなどの整備を計画している府立植物園の正門(京都市左京区)

 京都府は、府立植物園(京都市左京区)の集客力を高めるため、大規模改修を計画している。正門にビジターセンターや飲食店といった複合的な機能を加え、園内の老朽施設は更新する方針。府立大など周囲の府施設とも一体的に整備し、魅力あるエリアづくりを目指す。

 府立植物園は、日本で最初の公立総合植物園として1924年に開園した。府は100周年を前に有識者による委員会を立ち上げ、整備の方向性を示す「100周年未来構想」をまとめた。

 構想では、敷地南側の正門エントランスにビジターセンターを設け、園の魅力を伝える案内機能を強化する。カフェやレストラン、ミュージアムショップなども併設する。

 建設から30年近くがたち、更新時期を迎える観覧温室は、大規模改修か建て替えを検討する。また、植物標本庫や常設展示室、図書コーナーなどを整備し、研究や教育の機能を充実させる。

 整備や運営に当たっては、民間事業者との連携も視野に入れて効果的な手法を探るという。ウィズコロナ、ポストコロナ時代に適した施設機能も模索する。

 府は昨年10月に策定した府総合計画で、植物園を含めた府有地約38ヘクタールを「北山エリア」と位置付けており、自然や文化、学術などが融合した空間づくりを進めている。

 エリア整備の方向性を定める基本計画には、植物園の構想をはじめ、旧総合資料館跡地を舞台芸術などの発信拠点とする「シアターコンプレックス」構想、府立大体育館のアリーナ整備などを盛り込む方針。

 府文化スポーツ施設課は「北山エリアとして統一性を持たせ、周遊性の向上や施設間の連携を図り、府民憩いの空間として魅力を高めたい」としている。

 19日まで基本計画の骨子案に対する府民意見を募っている。今後さらに整備スケジュールなどの検討を進め、年内に基本計画をまとめる見通し。