【資料写真】北陸新幹線の建設工事が進む敦賀駅(福井県敦賀市)

【資料写真】北陸新幹線の建設工事が進む敦賀駅(福井県敦賀市)

 北陸新幹線の敦賀-新大阪間の延伸計画で、ルートに想定されている京都府南丹市美山町田歌(とうた)区が7日までに、建設の前提となる環境影響評価(アセスメント)の本調査の受け入れを当面見合わせることを決議した。長期間の工事は美山の自然環境や観光産業に影響を及ぼすためとしている。

 建設を担う独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、工事が動植物などに与える影響を調べるアセスメントに関し、本格的な調査の前段となる予備調査に同区で着手。近く、本調査に移る予定だった。

 同区は28世帯約70人が暮らす。決議書では、受け入れを当面拒否する理由について「長期にわたる建設工事は京都丹波高原国定公園を台無しにし、美山町の観光産業を脅かす可能性が大きい」とした。北海道新幹線の工事で発生している有害残土の処分問題が、同町で起きかねないとも指摘。その上で、アセス関係者が同区住民の土地に入るのを禁じるとした。長野宇規(たかのり)区長は「示した点について、きちんとした説明を求めていく」とした。

 決議書は、同機構の大阪支社へ9月29日付けで送った。同支社は取材に対し、「地元の理解を得ながらアセスを進めたい」と述べた。

 同区は近く、南丹市や京都府に同様の疑問点を記した質問状を出す。