昨年10月に国の重要文化的景観に選定された「伊庭内湖の農村景観」(滋賀県東近江市)をテーマにした講演会がこのほど、同市伊庭町の謹節館で開かれた。内湖とその周辺集落を調査した大学教授らが自然環境や歴史について報告した。

 選定に向けては、大学教授などでつくる市文化的景観保存活用委員会が、約4年をかけて現地に生息する生物の特徴や郷土文化などを調べた。市教育委員会が主催し、約50人が参加。委員7人が結果をそれぞれ報告した。

 このうち、京都大大学院地球環境学堂の深町加津枝准教授は、調査地域で35種の魚類が見つかったことを発表した。深町准教授によると、限られた範囲でこれだけ多くの魚が生息しているのは珍しいといい、「流速や深さの異なる多様な水路があり、魚が大きさや年齢に応じたすみかを選べることにつながっている」と述べた。