デボンシャー・スコーンとキウイのジャム

<写真に撮りたいスイーツレシピ 「オルディネール」主宰 佐藤綾>

 夏休みを迎えるこの季節、お子さんと一緒に作りやすいスイーツを紹介していきたいと思います。
 以前留学していたイギリスでは、ランカシャー、ヨークシャーなど各州の名がついた様々(さまざま)なスコーンがあり、ランチ時にはクロテッドクリーム(デヴォン州発祥のバターと生クリームの中間のリッチなクリーム)とジャムをたっぷり挟んで食べるのが楽しみでした。
 中でも酪農が盛んなデヴォン州のスコーンは乳製品がたっぷり使われ、リッチな口当たりが特徴です。今回はイギリスのアフタヌーンティークラスで学んだお気に入りのレシピを、作りやすくアレンジしたものをお伝えします。
 計量から焼き上がりまで約30分のスコーンは、朝ごはんやおもてなしにもぴったり。キウイとグレープフルーツのジャムも季節を問わず安定した仕上がりになるお薦めの組み合わせです。


【材料】

▽スコーン生地(5~6個分)=薄力粉150グラム、ベーキングパウダー6グラム、塩少々(軽くひとつまみ)、砂糖30グラム、無塩バター45グラム、全卵30グラム、牛乳45グラム、全卵(照卵用)適量
▽クロテッドクリーム(マスカルポーネチーズでも可)適量
▽キウイとグレープフルーツのジャム(小瓶約3個分)=キウイ2個、グレープフルーツ1個、砂糖185グラム、ペクチン5グラム、コアントロー(あれば)小さじ1

【作り方】

(1)薄力粉、ベーキングパウダー、塩、砂糖、無塩バターをフードプロセッサーに入れて回す。バターが細かくなったら卵と牛乳をあわせたものを入れ、さらにひとかたまりになるまで回す。
(2)打ち粉をして20回程度手の腹を使って手早くこね、約2.5センチ厚さに手のひらで伸ばす。
(3)直径5センチの丸型で抜き、残りも丸めベーキングペーパーに置く。
(4)照卵用の全卵をはけで数回塗り、210度のオーブンで約12分焼く。
(5)きつね色に焼けたらオーブンから出し、乾いた布巾に包み保温する。
(6)清潔な瓶とふたを100度のオーブンに10分入れて殺菌する。
(7)キウイは皮をむいて一口大にカットし、フォークでつぶす。グレープフルーツは外皮と薄皮をナイフでむいて果だけを取り出しておく。
(8)鍋に(7)と砂糖180グラムを入れ、強火であくを取りながら約10分炊く。
(9)砂糖5グラムとペクチンをすりあわせて加え、さらに1~2分炊いてとろみをつける。
(10)香りづけにコアントローを入れ、熱いうちに瓶に入れたらすぐにふたを閉め、逆さにして冷ます。
(11)スコーンを上下に割り、クロテッドクリームとジャムをのせる。

【ポイント】

 この写真のストーリーは“子どもと一緒にスコーンを作った午後”。子どもの手も入れて撮影することで、写真が一気にいきいきとして、今まさに食べようとしている臨場感や温かみを出すことができます。
 またスコーンにジャムやクリームを載せた状態で撮影しているのもより味を想像させるでしょう。被写体の色目が地味な時は被写体が負けてしまわない程度に柄物のお皿を選んでみるのも雰囲気を出すのに有効です。

◆佐藤綾 さとう・あや 英国留学やドイツ系IT企業勤務を経て、かねて興味を持っていた製菓の専門学校で学ぶ。2007年から京都市でお菓子教室「Ordinaire」を主宰。インスタグラムはORDINAIRE_AYA