サブレ・ヴィエノワ

<写真に撮りたいスイーツレシピ 「オルディネール」主宰 佐藤綾>

 秋になりようやく焼き菓子の美味(おい)しい季節になりました。アクセントにゲランドの塩を加えた優しいバニラ風味の絞り出しクッキーは、ついつい後引く飽きのこない美味しさです。
 ヴィエノワとは“ウィーン風の”という意味のフランス語。ほかにもヴィエノワズリー(デニッシュの意)など、華やかな歴史を持つオーストリアの影響を色濃く受けたお菓子が数多く存在します。
 シンプルな焼き菓子は贈る人を選ばず日持ちもするので、お気に入りの缶に乾燥剤とともに詰めてラッピングするのがお勧め。バリエーションを増やしたい場合は、粉の5~10%を抹茶やココアに変え、絞る形を変えて砕いたナッツを散らしたり、焼いた後にチョコレートを上掛けしたりとアレンジも自在。大きさをそろえたい場合は、ベーキングシートの裏側にペンで印をつけると良いでしょう。


【材料】=約30枚分

▽サブレ生地
無塩バター 180グラム、粉砂糖 70グラム、ゲランドの塩(塩でも可) 3グラム、バニラビーンズ 1本(中身)、バニラエクストラクト(バニラエッセンスでも可) 2~3滴、卵白 32グラム(卵約1個分)、薄力粉 200グラム


【作り方】

(1)無塩バターはレンジに10秒ずつ、様子を見ながらかけ、溶かさないようポマード状にする。天板にはオーブンシートを敷き、オーブンを180度の予熱で温める。
(2)バターを大きめのボウルに入れて泡立て器でほぐし、粉砂糖と塩をふるい入れて粉けがなくなるまでよく混ぜる。次に卵白とバニラビーンズ、バニラエクストラクトも全て入れ、泡立て器のままよく混ぜる。
(3)薄力粉をふるい入れ、ゴムベラでムラがなくなるまで混ぜ合わせる。大きめの片目口金(No.3)、または星口金をつけた絞り出し袋に生地を入れ、オーブンシートの上に約30個、波形に絞り出す。
(4)温めておいたオーブンに入れ160度で約20分、裏がきつね色になるまで焼き、網にとって冷ます。


【ポイント】

 この構図は小さな焼き菓子などを撮影する際にとても簡単でお薦めです。定間隔で被写体を配置した構図は、パターン構図と呼ばれ、統一感や繰り返しのリズム感が出るので見る人に心地よさを与えると言われています。
 あえて主役以外に被写体を置かないことで、視線が散らずに主役がより映えるという効果もあります。アイアン風のケーキクーラーもお菓子撮影に雰囲気が出るのでお薦めです。


◆佐藤綾 さとう・あや 英国留学やドイツ系IT企業勤務を経て、かねて興味を持っていた製菓の専門学校で学ぶ。2007年から京都市でお菓子教室「Ordinaire」を主宰。インスタグラムはORDINAIRE_AYA