ハロウィンのかぼちゃパイ

<写真に撮りたいスイーツレシピ 「オルディネール」主宰 佐藤綾>

 すっかり日本でも定着した感のあるハロウィン。キリスト教において聖人を悼む祝日『万聖節』の前夜の祭りで、死者の魂がこの世に戻ってくるとされます。日本のお盆のようなものです。
 古代ケルト人にとっては10月31日は1年の終わりでもあり、もともと秋の収穫祭をしたり、死者の魂とともにやってくる悪霊に対し、野菜をくりぬいた仮面作りや、悪霊の仲間と思わせるための仮装などをして魔除(よ)けを行っていたのが、現代のハロウィンの由来だと言われています。
 レシピでは本格的なパイ生地を紹介しましたが、手軽に冷凍パイシートで、中身をリンゴ煮やハンバーグ生地に変えても喜ばれると思います。カボチャはクリカボチャなどできるだけ水分少なめのものを選ぶのがこつですが、どうしても水っぽい場合は少し薄力粉を混ぜても良いでしょう。


【材料】=かぼちゃ型2個分

▽パイ生地=フランスパン専用粉(または強力粉と薄力粉半々)125グラム、溶かし無塩バター13グラム、塩小さじ1/2、酢小さじ1/2、水32グラム、牛乳32グラム、砂糖ひとつまみ、無塩バター(固形)100グラム、打ち粉(強力粉)適量、卵黄(照卵用)1/2個
▽かぼちゃフィリング=カボチャ200グラム、砂糖25~35グラム(甘みを調節)、蜂蜜10グラム、卵黄1個、バター25グラム、生クリーム大さじ1~2(水分を調節)
▽シロップ=砂糖20グラム、水40グラム


【作り方】

(1)ボウルに粉を入れて中心をくぼませ、塩、砂糖、水、牛乳、酢、溶かし無塩バターを加えて混ぜ、軽くこねてからまとめて1時間冷蔵する。無塩バター(固形)を10センチ四方に整える。
(2)打ち粉をして生地を広げ、縦はバターの2倍、横はバターと同様に伸ばし、バターを中心に置いて上下の生地を折り畳んでつまんで閉じる。
(3)30センチ×10センチに伸ばして三つ折り、直角に向きを変えて再び同様に伸ばして四つ折りにし、1時間冷蔵する。同じことを繰り返し、2時間以上冷蔵庫で寝かせる。
(4)カボチャは皮を剝(む)いて切り、電子レンジで加熱する。フードプロセッサーに全ての材料を入れ、滑らかになるまで回す。
(5)牛乳パックをくりぬき縦11.5センチ横13センチのかぼちゃ型紙を作る。
(6)パイ生地を厚さ3ミリ、28センチ×25センチに伸ばして冷蔵庫で冷やし、型紙に合わせて四つ、ナイフでくりぬく。2枚は顔をつける。
(7)土台の生地2枚をオーブンシートに置き、中心にフィリングを塗り広げる。周囲にはけで薄く水を塗って顔つき生地をかぶせ、指で押さえる。
(8)はけで表面に卵黄を塗り180度のオーブンで約40分焼き、砂糖と水で作ったシロップをさっと塗る。


【ポイント】

 ハロウィンはもともと夜の祭りなのでベースは黒にして、収穫祭の温かい雰囲気を出すために食器は素朴でシンプルなものを選びました。
 被写体を並べて撮影する時は一つをカットして中身を見せると美味(おい)しそうに見えるので、オーバル皿があると便利です。
 空いたスペースにお菓子にも使った蜂蜜を置くことでバランスよくしてみました。ブーケなどを乾燥させ、保存しておくのも撮影に便利です。


◆佐藤綾 さとう・あや 英国留学やドイツ系IT企業勤務を経て、かねて興味を持っていた製菓の専門学校で学ぶ。2007年から京都市でお菓子教室「Ordinaire」を主宰。インスタグラムはORDINAIRE_AYA