本格再開した京響の定期演奏会でタクトを振る常任指揮者の広上淳一さん(9月12日、京都市左京区・京都コンサートホール)

本格再開した京響の定期演奏会でタクトを振る常任指揮者の広上淳一さん(9月12日、京都市左京区・京都コンサートホール)

 新型コロナウイルスの影響で苦境に立つ京都市交響楽団(京響)が9日、インターネットを通じて資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。支援者には地元の京菓子店や人気テキスタイルブランドと作ったオリジナル商品を贈るほか、社歌・校歌の作曲と演奏録音(金額1千万円)といった交響楽団ならではの返礼品もある。

 本拠地の京都コンサートホール(左京区)が一時閉館するなど今春から夏場にかけて5カ月間、観客を入れた演奏活動を自粛。公演再開後も、感染症対策として観客の入場を50%以下に制限しており、収益を圧迫している。

 CFの目標金額は500万円で、運営資金などに充てる。返礼品は、5千円の場合が京菓子「末富」と作った「麩焼き煎餅」、8千円がテキスタイルブランド「SOU・SOU」と製作したTシャツ、1万円が京都樹脂とのコラボ商品の一輪挿し。1万5千円は、来年度の定期演奏会チケットS席ペア引換券となっている。

 このほか、50万円の返礼品がパーティーや企業の記念事業などで楽団のアンサンブルが演奏する出張プライベートコンサート、100万円が校歌の演奏録音、150万円で社歌や支援者の自作曲の演奏録音。1千万円の社歌・校歌の作曲と演奏録音は1口だけの限定品とした。

 CFの受け付けは京都新聞社などが運営する「THE KYOTO Crowdfunding」のサイトから。来年1月9日まで。

 京響は「コロナ禍で演奏活動が制限される中にあっても、動画配信の充実などに取り組んでいる。新たな挑戦を続けていくため、幅広い支援をお願いしたい」としている。