住宅街に入る手前で待機する車の列(9月20日、宮津市滝馬)

住宅街に入る手前で待機する車の列(9月20日、宮津市滝馬)

 訪日客に人気で京都府内で唯一「日本の滝百選」に選ばれている宮津市滝馬の「金引(かなびき)の滝」周辺の生活道路で、渋滞などの交通障害が発生し問題となっている。コロナ禍で密を避けられる屋外スポットとして観光客が増加したのが理由。行政は「観光の目玉としたい」と今後の誘客を図る立場で、解消に向け地元と連携し、警備員を配置するなど対応に乗り出している。

 金引の滝は京都縦貫自動車道宮津天橋立インターチェンジから車で10分ほど。近くには10台分の駐車スペースしかなく、お盆や行楽シーズンには、住宅街の幅の狭い生活道に駐車を待つ観光客が停車。付近の住民からは「ガレージから車が出せない」「何台もの対向車とすれ違うのに時間がかかる」などの苦情が出ていた。

 今年7月以降、車の数はますます増加。8月には、警察からの渋滞緩和の要請を受け、市職員が誘導を行ったほか、天橋立観光協会の職員らも加わり、住宅街に入る手前で車を停車させ待たせる措置を取った。同協会の担当者は「観光事業で地元の人に迷惑をかけることは避けたかった」と話す。

 渋滞解消に向け地元自治会と行政が協議を重ね、9月21、22日には、警備員の配置と駐車料金の導入を試験的に行った。滝馬地区の自治会長下野誠さん(70)は「警備員を置いたらスムーズになった。観光客が嫌な思いをすることなく、住民生活にも支障が出ないような対応を考えたい」と話していた。