ランチャーム、パキッテ…。よく使うのに何の呼び名か知らない人が多いのではないか。調味料の小分け容器の商品名で、ファストフードや弁当のお供に重宝されている▼ランチャームは主に魚の形をしたしょうゆ入れのポリ容器と言えば目に浮かぶだろう。旭創業(大阪市)が1957年に本格的に製造を始めた。創業者が「ランチをチャーミングに」との思いを込めて名付けたという。一般に「たれびん」「金魚」とも呼ばれる▼パキッテは、片手で「パキッ」と二つ折りにすると中のペーストが絞り出せる。ケチャップとマスタード、ジャムとマーガリンといった2種類を同時に出すタイプをよく見掛ける▼83年に米企業が考案した。ディスペンパックという商品名だったが、実用化した日本企業が昨年に「分かりやすく親しみを覚えてもらえるように」と改名した▼コロナ禍で小分けの料理や総菜の持ち帰りが多くなり、添えられる調味料入れも増えている。便利さと親しみを込めた名前だけに、できるだけ節約と再資源化に努めたい▼かたや、少し大きめの食品容器「タッパーウェア」は、外食の食べ残しの持ち帰りや作りすぎた料理の保存に活躍している。タッパーは米国人開発者の名前だが、食品の廃棄ロスを減らすのに連呼されるなら本望だろう。