「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波」の客室(京丹波町曽根)

「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波」の客室(京丹波町曽根)

 不動産大手「積水ハウス」と米ホテル大手「マリオット・インターナショナル」が展開する全国各地の道の駅を拠点とするホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波」が府内で初めてオープンした。待望の新たな船出を迎えたものの、期待と未知数な点がある。

 2018年秋の計画当初とは異なり、新型コロナウイルスの影響でインバウンド(訪日外国人客)は著しく減少。取り込む客層を国内旅行者へと舵(かじ)を切りつつ、コロナ収束後のインバウンド需要の再来を見据える。

 一方、府や京丹波町は、ホテル開業による新たなにぎわいの創生に向けて大きな期待を込める。

 府内で15年7月に全線開通した京都縦貫自動車道の中間点に当たる京丹波町のほか、積水ハウスなどは北部の宮津市と南部の南山城村の道の駅にもホテルを開業する予定。南北に散らばる京都の隠れた魅力をホテルでつなぐことで、観光業が集中していた京都市内とは異なる「もうひとつの京都」のPRの後押しになりそうだ。

 西脇隆俊知事は「『海の京都』『森の京都』『お茶の京都』の三つの京都がつながれば、大きなネットワークでさまざまな京都の魅力を一気に知ってもらえる」と期待を込める。

 京丹波町も、活気ある町づくりに向けて動き始めている。府内で最も早い開業を迎えた同ホテルに合わせ、町は1日から同町と南丹市を結ぶ町営バス新路線「丹波日吉線」を開通。1日5便。日祝(1便目運休)も運行し、地域周遊の利便性を高める。

 谷俊明副町長は「道の駅には年間300万人が訪れる。関係人口の増加などホテル開業によるプラス効果を足がかりに、町のにぎわいにつなげたい」と話している。