格式奉告献茶式で濃茶を練る千宗史裏千家若宗匠(9日午前9時33分、京都市北区・大徳寺聚光院)

格式奉告献茶式で濃茶を練る千宗史裏千家若宗匠(9日午前9時33分、京都市北区・大徳寺聚光院)

 茶道裏千家の若宗匠格式奉告献茶式が9日、菩提(ぼだい)寺の大徳寺聚光院(京都市北区)で行われた。次代を担う千宗史若宗匠(30)が、千利休をはじめとする歴代に一碗をささげ、十七代継承の決意を新たにした。

 宗史若宗匠は十六代宗室家元の次男。立命館大卒業後、本格的に茶道に携わり、家元名代として、社寺の献茶式などを行ってきた。前日の8日には、今日庵の利休御祖(おんそ)堂で格式宣誓式に臨み、宗室家元から「宗史」の茶名と歴代が受け継ぐ密参箱などを授かった。また、ゆかりの九條道成・明治神宮権宮司から「丹心斎」の斎号を贈られた。

 献茶式には、故寛仁親王の長女彬子さまら約90人が列席。宗史若宗匠は、宗室家元や玄室前家元らが見守る中、濃茶を丁寧に練り、仏前に供えた。

 献茶式を終え、「身の引き締まる思いでいっぱい。(コロナ禍で)お茶のあり方は変わり、若い人たちの意識も違う。(伝統を受け継ぎ)時代に合わせて、バランスよく取り組みたい」と語った。

 山内の塔頭ではこの日、披露茶会も催され、全国から集った約300人が祝いの席を共にした。13日には明治神宮(東京)で、鎮座百年大祭に合わせた献茶式も行う。