焼き上がった炭を窯から運び出す関係者(南丹市園部町大河内)

焼き上がった炭を窯から運び出す関係者(南丹市園部町大河内)

 山林に囲まれた京都府南丹市園部町大河内で約60年ぶりに炭焼きが復活した。窯作りから焼き上げまで4カ月間にわたって汗を流した住民たちは上々の出来具合に喜びの声を上げた。

 炭焼きが盛んだった地域の歴史に着目した20~90代の住民やボランティアら計40人が関わった。6月から石を組み上げて5メートル四方の窯を作成。8月1日に火を入れた。同20日に開口部を閉じ、自然と火が消えて冷めるのを待った。

 9月30日に窯を開いた。住民らは「ほとんど灰になっているかも」と不安げだったが、30~90センチの長さの漆黒の炭が次々に運び出されると「上等や」「大成功」と笑顔を見せた。約150キロの炭は、市販や住民への配布を検討する。

 中心となって取り組んだ大西一三さん(71)は「多くの協力で完成し、地域のつながりが深まった。炭を使って、シカやイノシシの肉を味わうバーベキューをしたい」と話した。炭焼きは来年以降も続ける。