水中ロボットで撮影されたヨコエビの死がい=滋賀県琵琶湖環境科学研究センター提供

水中ロボットで撮影されたヨコエビの死がい=滋賀県琵琶湖環境科学研究センター提供

 滋賀県は9日、琵琶湖の北湖に位置する水深約90メートルの第一湖盆で、酸素濃度が0・5ミリグラム未満のほぼ無酸素状態となり、イサザやヨコエビの生きた個体が確認できなかったと発表した。また1979年の観測開始以降初めて、水深約80メートルでも基準値の2ミリグラムを下回る低酸素地点が観測された。2年連続で「全層循環」の完了が確認されなかったことが影響しているとみられ、第一湖盆の「酸欠」状態が明らかになった。

 県によると、9月30日に高島市今津沖にある第一湖盆の調査7地点中5地点で、10月6日には5地点中2地点で、検出下限値である酸素濃度0・5ミリグラム未満を観測した。0・5ミリグラム未満の観測は、最近では昨年10月にもあったが一過性で、広範囲で連続して確認されたことはなかったという。9月30日には水深約80メートルの調査地点でも1・8ミリグラムと、初めて低酸素状態を確認した。

 全層循環は、冬場の冷え込みで酸素を多く含む表層の水が比重を増し、底層の水と混ざり合う現象で、生態系の維持に不可欠とされる。