タブレットで利用者の情報を入力しつつ、インカムで食事について連絡する職員(左)=京都市伏見区・同和園

タブレットで利用者の情報を入力しつつ、インカムで食事について連絡する職員(左)=京都市伏見区・同和園

 介護業界の人材不足が続くなか、3月に開かれる福祉関係職場の面接会「FUKUSHI就職フェア」がイベント色を強めている。従来は先輩職員の体験談や個別面接が中心だったが、今年は介護ロボット体験やVR(仮想現実)を活用したプログラムを充実させ、重労働という根強いイメージを変えようとしている。

 介護ロボットなど現場職員の負担を軽減する機器については、全国の自治体で補助制度を設けていることもあり、現場への導入が少しずつ進んでいる。

 京都市伏見区の高齢者施設「同和園」は、一昨年からイヤホンとマイクがセットになった「インターカム」(インカム)と、タブレット端末を導入。大学生の就職活動が本格化するこの時期に合わせ、VR(仮想現実)を活用した職場見学プログラムも作成した。

 インカムを使うと、1人の職員がマイクに向かって発言した内容が同じ階にいる全員で共有できる。施設を運営する法人本部の佐賀隆司人事総務部長は「介護時に分からないことが出てきた時や、風呂の順番を伝えたい時、面会に訪れた家族の方に伝言を頼みたい時など共有する情報はさまざま」と話す。「業務量は減らなくても効率化できることを知ってほしい」と佐賀さん。

 同園は、3月3日にみやこめっせ(左京区)で開かれる「FUKUSHI就職フェア」のVR職場体験にも協力する予定で、企画した府社会福祉協議会の担当者は「人間同士の触れ合いがこの仕事の魅力だが、思いを支える技術の進歩も感じてほしい」と話している。

 フェアは3日午後0時半から。高齢、障害、児童などの福祉施設を運営する約140法人が出展する。入場無料、予約不要。