無断撮影した鳳凰堂の写真を使用したジグソーパズルの販売差し止めなどを求めた訴訟が和解し、会見する平等院の神居住職(中央)ら=京都市中京区

無断撮影した鳳凰堂の写真を使用したジグソーパズルの販売差し止めなどを求めた訴訟が和解し、会見する平等院の神居住職(中央)ら=京都市中京区

 世界遺産・平等院(京都府宇治市)の鳳凰堂(国宝)を無断撮影した写真をジグソーパズルの絵柄に使用したとして、商品を製造販売する玩具会社「やのまん」(東京都)に対して、平等院が販売の差し止めや在庫商品の破棄を求めた訴訟は12日、京都地裁(村木洋二裁判官)で和解が成立した。

 平等院側代理人によると、同社は在庫商品を破棄し、今後は事前の同意なく平等院の建物などの写真を使った商品を製造・販売しないことなどを確認する一方、在庫商品の破棄にかかる費用約17万円を平等院が負担することで和解した。

 和解後に会見した平等院の神居文彰住職(57)は「約束は守り、宗教的なものに敬意を持っていただきたい」と述べた。

 訴訟で平等院側は、境内で撮影した写真の営利目的利用を禁じた拝観契約に違反していると指摘。営利目的の利用を安易に許諾したという印象を一般消費者に与え、文化財を保護してきた寺院としての社会的評価を低下させたと主張していた。被告側は、撮影したのは外部カメラマンで、同社は撮影後にカメラマンと写真の使用契約を交わしたのであって拝観契約の当事者ではないなどと反論していた。

 やのまんは「詳細を聞いていないのでコメントできない」とした。