女性の遺体が見つかった市営住宅(12日、京都市下京区)

女性の遺体が見つかった市営住宅(12日、京都市下京区)

 京都市下京区の市営住宅の一室で住人のアルバイト山村留美乃さん(24)の遺体が見つかった事件で、山村さんの手に刃物から身を守ろうとしたとみられる傷があることが13日、捜査関係者への取材で分かった。山村さんは寝室で殺害されたとみられるが、京都府警捜査本部(下京署)は、就寝中に襲われたのではなく、犯人に抵抗した可能性があるとみて調べている。

 捜査関係者によると、遺体には首や胸の傷のほか、背中にも複数の刺し傷があった。計十数カ所に及んでおり、山村さんは心臓に達するほど深い胸の刺し傷が致命傷となり、短時間で死亡した。前後から執拗(しつよう)に刺されたとみられ、手には抵抗した際にできる防御創とみられる傷があった。遺体発見時は自宅の寝室であおむけの状態で倒れており、周辺に血だまりがあった。それ以外の部屋にも複数の血痕があったという。

 捜査本部の説明では、山村さんは以前は市営住宅で家族と同居していたが、今年に入って1人暮らしを始めた。遺体発見時に玄関のドアは施錠されており、室内には財布が残されていた。凶器とみられる刃物は現時点で見つかっていないという。

 司法解剖の結果、山村さんの死亡推定時刻は9日夜だった。5日には夕方までアルバイトをしていたが、それ以降の行動は確認が取れていないという。