道路を活用した社会実験が実施される河原町蛸薬師商店街(京都市中京区)

道路を活用した社会実験が実施される河原町蛸薬師商店街(京都市中京区)

路上利用のイメージ

路上利用のイメージ

河原町蛸薬師商店街

河原町蛸薬師商店街

 新型コロナウイルスの感染予防と経済活動の両立に向け、京都市が河原町蛸薬師商店街(中京区)と連携して路上にテラス席などを設ける社会実験を始めた。国が新型コロナ対策として設けた道路占有の特例緩和を、京都では初めて本格活用する。コロナ禍で落ち込んだ人通りを復活させたいと願う商店街の期待は高い。一方で道路幅が狭い古都での特例拡大には難しさもある。

 国交省は6月5日、店舗での「3密」を避けるため、道路占用許可の特例緩和措置を各自治体に通知した。従来は電柱や公衆電話など公共性の高いものを許可対象としていたが、沿道店舗が暫定的にテラス席などを設置する場合も占用を許可。周辺の清掃を条件に占用料も免除する。

 河原町蛸薬師商店街(河原町通―新京極通)では、10月17日~11月30日までの午後1時~8時、飲食店や物販店など13店舗が路上にテラス席や商品ブースを設置する。同商店街振興組合の西村光生理事長は(71)は「珍しい企画をPRし、売り上げだけではなく商店街のイメージアップにもつなげたい」と意気込む。街路灯に「蛸市」とプリントされた旗も垂らし、通りの雰囲気を盛り上げるという。

 ただ、市内で特例緩和を広げるには課題もある。国交省は交通量が多い道路での緩和条件として、3・5メートル以上の歩行空間の確保を提示している。市は路上利用がしやすい市内142の商店街に着目したが、条件をクリアできそうなのは河原町蛸薬師商店街を含む7商店街のみだった。

 さらに国の緩和措置の期限は11月30日に迫っており、新たに取り組んでも短期間になる。今回の社会実験では訪れた人へのアンケートや歩行者の交通量調査も行う予定で、市建設企画課は「河原町蛸薬師商店街で効果が認められれば、国に特例措置の延長を働きかけたい」としている。