教習所のコースで、スマートフォンを見ながらの走行を体験する配達員(京都市左京区・宝池自動車教習所)

教習所のコースで、スマートフォンを見ながらの走行を体験する配達員(京都市左京区・宝池自動車教習所)

 配食サービス「ウーバーイーツ」の配達員に交通マナーを順守してもらうため、日本の運営法人「ウーバージャパン」(東京都)は14日、京都市左京区の宝池自動車教習所で、配達員を対象にした自転車の交通安全講習を開いた。実技形式の講習は全国で初めてで、約50人がスマートフォンを見る「ながら運転」の危険性を体感していた。

 新型コロナウイルスの影響で需要が拡大して配達員が急増する一方、ウーバー社とは雇用契約を結んでいないため、交通安全教育が十分ではないとの懸念が出ている。京都府内では配達員の自転車事故が4月以降に3件あり、一部で赤信号無視などのマナー違反も確認されているという。

 講習はウーバー社が府警に依頼して実施した。スマホで地図を見ながら自転車走行する配達員もいるため、京都府警の担当者は「ながら運転は禁止です」と指導。実技ではスマホを手にした配達員が教習所のコースを自転車やバイクで蛇行し、視野が狭まって事故につながりやすい危険性を学んでいた。

 参加した配達員(24)は「いい機会になった。早く料理を届けたいという思いはあるが、丁寧に配達をしていきたい」と実感を込めた。ウーバー社の田中知美・コンプライアンス部長は「配達員の安全意識の向上を目指していきたい」と語った。