ネコにまつわる小説や写真集が所狭しと並び、訪れた客がゆったりと会話や品定めを楽しむ店内(京都市中京区・猫本サロン サクラヤ)

ネコにまつわる小説や写真集が所狭しと並び、訪れた客がゆったりと会話や品定めを楽しむ店内(京都市中京区・猫本サロン サクラヤ)

動物写真家岩合光昭さんの作品をはじめ、ネコの写真集がずらりと並ぶコーナー

動物写真家岩合光昭さんの作品をはじめ、ネコの写真集がずらりと並ぶコーナー

 ネコにまつわる本ばかり2千冊以上を集めた珍しい古書店が、京都市中京区の京都三条会商店街でひそかな人気を呼んでいる。幼い頃からネコに囲まれて育った市内の兄妹が営み、かわいらしい写真集から、文学とネコの蜜月を感じられる小説やエッセーまでを陳列。愛猫家が集い、ネコ談義に花を咲かせる憩いの場になっている。

 「猫本サロン サクラヤ」(同区壬生馬場町)。店内には動物写真家岩合光昭さんらの写真集をはじめ、ネコが登場する純文学やミステリー小説、ネコと暮らすためのハウツー本、児童文学、絵本など多彩な「猫本」が所狭しと並ぶ。

 妹で店長の櫻井映(えい)さん(72)とオーナーの兄は動物好きの家庭で育ち、これまで数十匹と暮らしてきた筋金入りの愛猫家。本好きでもある兄が、自身の蔵書を元に関西初のネコ専門古書店を開きたいと思い立ち、2017年にオープンさせた。

 店の中央には大きな机といすが置かれ、雑談を楽しんでいく人も多い。捨てネコを保護している人や、うれしそうに「我が子」自慢をする人、ネコと暮らして心身の健康を取り戻した人…。古書店でありながら、さまざまなネコの「物語」が語られるサロンのようにもなっている。

 櫻井さん一推しの猫本は、21歳で大往生を遂げた愛猫についてつづった村松友視さんのエッセー「アブサン物語」。客からお薦めの本を教わることも多いといい、「気楽に本を読み、雑談してもらえる場にしたい。ここからネコ好きの輪が広がれば」とほほえむ。午前11時~午後6時。不定休。