ポスター撮影を行ったあと、安曇川で筏流しを十数メートル再現した葛川中2年の生徒たち(大津市葛川細川町)

ポスター撮影を行ったあと、安曇川で筏流しを十数メートル再現した葛川中2年の生徒たち(大津市葛川細川町)

 在校生の減少による廃校の危機から学校を守るプロジェクトに3年前から取り組んでいる大津市の葛川小・中学校は、プロジェクトと一環として、戦後直後に途絶えた安曇川の筏(いかだ)流しを再現した。同中2年生3人が筏師にふんして乗り込んだ。3人を撮影した写真ポスターを制作し、葛川地域の魅力をアピールする。

 地元を流れる安曇川では、奈良時代から木材の丸太を筏にして運搬していた。ポスター制作は、この豊かな水文化を知ってもらい、地域の活性化につなげたいという思いがある。

 筏流しは、同市葛川細井町の渓谷で行った。生徒3人は、夏前から筏流しを知る古老から話を聞き、丸太の皮むきを体験し、筏に組み合わせるロープの結ぶ方などを地元の森林組合の専門家から学んできた。

 このほど、生徒たちが教諭らの手助けを受け、長さ3メートル、太さ15~20センチのスギの丸太9本をロープで結び、幅1・5メートルの筏を作った。自らが染めた紅花のTシャツを着てポスターの撮影に臨んだあと、筏流しを二十数メートル再現した。

 筏に乗った男子生徒(14)は「小学4年のときから同級生と筏に乗ろうと言っていたので、うれしかった。バランスを取るのが難しかった」と話していた。