ろうそくの明かりに彩られ、「無事是好日」の文字が浮かぶ庭園(15日午後5時51分、京都市右京区・東林院)

ろうそくの明かりに彩られ、「無事是好日」の文字が浮かぶ庭園(15日午後5時51分、京都市右京区・東林院)

 京都市右京区の妙心寺塔頭・東林院で夜間特別拝観「梵燈(ぼんとう)のあかりに親しむ会」が16日夜から始まる。15日の試験点灯では、ろうそく800本のともしびが秋の夜にゆらめき、禅寺の庭園をほのかに彩った。

 1999年から毎年催される親しむ会は、西川玄房住職(81)がつくり梵燈と名付けた瓦製の照明器具や、あんどんにろうそくを入れて火をともす。

 15日夜の試験点灯では虫の声が響く中、ろうそくの光により禅語「無事是好日(ぶじこれこうじつ)」の文字が闇夜に浮かび、庭木や石仏をやわらかに照らした。

 西川住職は「今年の禅語は『何事もない一日はめでたい日』という意味。新型コロナウイルス禍が我々の生き方を問い直す今、無心になって今宵のひとときを過ごしてほしい」と話している。

 特別拝観は25日までの午後6~9時(8時半受け付け終了)。荒天は中止。拝観料600円。東林院075(463)1334。