ハプティクス技術を搭載したゲーム機。車両を走行すると振動などの感触を疑似体験できる(東京都渋谷区・村田製作所東京支社)

ハプティクス技術を搭載したゲーム機。車両を走行すると振動などの感触を疑似体験できる(東京都渋谷区・村田製作所東京支社)

 村田製作所は15日、触感や質感を疑似的に再現するソフトウエアを開発したと発表した。「ハプティクス」と呼ばれる触覚を伝える技術で、家庭用ゲームコントローラーなどに搭載することで多様な新感覚を生み出し、映像や音楽と組み合わせて豊かな表現を実現できるとしている。

 昨年買収した子会社のミライセンス(横浜市)が開発した。同社は独自のハプティクス技術に強みを持ち、特殊な振動の刺激を手に与えて脳を錯覚させる仕組みを研究する。

 市場の拡大が期待される次世代ゲーム機や仮想現実(VR)機器の開発では、よりリアルで複雑な感触を体感できるハプティクスへの注目が高まっている。開発したソフト「PulsarSDK」は手指が引っぱられたり、押されたりする感覚のほか、材質の質感や手触りの編集作業などを手助けする。ゲーム開発者らを支援し、開発時間の短縮につなげる狙い。

 20~23日に開催される国内最大規模の家電・ITの見本市「CEATEC2020 ONLINE」にも出展する。
 村田製は2021年3月末までにゲーム機向けの商品化を目指しており、医療やIoT機器、車載などの分野にも展開する計画。