大極殿に並ぶ鳳輦や鉾。1週間にわたって飾られるのは初めてという(京都市左京区・平安神宮)

大極殿に並ぶ鳳輦や鉾。1週間にわたって飾られるのは初めてという(京都市左京区・平安神宮)

 新型コロナウイルスの影響で時代祭の行列巡行が中止となる中、平安神宮(京都市左京区)の大極殿に祭神の乗り物「鳳輦(ほうれん)」が飾られている。境内には戦国武将の具足も展示され、京都の秋を彩る祭礼の雰囲気を楽しめる。

 行列がない代わりに今年ならではの形で祭りを身近に感じてもらおうと、企画された。平安神宮の祭神、桓武天皇と孝明天皇をまつる鳳輦は例年は10月20日に飾り立てを行い、22日朝に神霊を遷す儀式を行った後に京都御所に向かう。

 今年は鳳輦に神霊を遷す儀式はないが、23日まで大極殿に展示する予定で、屋根の上の豪華な鳳凰(ほうおう)や細部の造形まで鑑賞できる。

 境内には、織田信長や柴田勝家など時代祭の「織田公上洛列」に登場する武将5人の具足も紹介。行列ならば一瞬で目の前を通過する戦国武将の甲冑(かっちゅう)や陣羽織などのデザインもゆっくりと見られる。展示品を巡るスタンプラリーも境内で実施しており、平安神宮は「時代祭は市民のお祭り。行列はなくても祭りの雰囲気に少しでも触れてほしい」としている。午前8時半~午後5時。