大津地裁(大津市)

大津地裁(大津市)

 滋賀県近江八幡市で2017年8月に堺市の知人男性=当時(31)=を監禁して衰弱死させたとして、殺人などの罪に問われた無職飯星飛香被告(30)の裁判員裁判の論告が21日、大津地裁(伊藤寛樹裁判長)であった。検察側は懲役18年を求刑した。判決は28日。

 検察側は、監視役の被告を「手助けではなく主体的に関与し、犯罪遂行に重要な役割を果たした」と指摘し、共犯者との共謀共同正犯が成立すると強調。救命措置は容易だったとした。

 弁護側は、主犯の男から10年にわたる激しい虐待と行動制限を受け、強い支配下にあったとして共謀を否定し、「被告も被害者で、加害者として処罰するのは妥当か」と反論。報復を恐れる被告が男の意に反して救命措置をとるのは困難だったとして、無罪を主張した。

 焦点は、男との関係性と救命措置の容易性の評価で、地裁が共謀共同正犯を認めるのか、従属関係があったとして刑の軽いほう助罪を適用するのか、無罪とするのかが注目される。

 起訴状では、男らと共謀して男性に日常的に暴行を加え、堺市の民家で1年近く監禁。衰弱したため近江八幡市の空き家に連行し、適切な治療を受けさせないまま細菌性肺炎で病死させた、などとしている。