笠取小の児童らが育てたフジバカマに飛来したアサギマダラ(宇治市西笠取)=同小提供

笠取小の児童らが育てたフジバカマに飛来したアサギマダラ(宇治市西笠取)=同小提供

アサギマダラを見つめる児童ら=同小提供

アサギマダラを見つめる児童ら=同小提供

捕まえたアサギマダラの羽にマーキングする児童=同小提供

捕まえたアサギマダラの羽にマーキングする児童=同小提供

 「海を渡るチョウ」として知られるアサギマダラとの出会いを求め、京都府宇治市の笠取小の児童らが今年、アサギマダラが好むフジバカマを初めて植えて育てたところ、花が咲いた10月に続々と飛来している。児童らは網で捕まえては、採取場所と日付をマーキングして放ち、「頑張って育ててよかった」と喜んでいる。

 同小は市北東部の山間部にあり、恵まれた自然環境を生かした体験活動として今年3月に「アサギマダラプロジェクト」を始めた。地域住民の協力も得て、学校そばの空き地約40平方メートルを耕し、フジバカマの苗約100株を植えた。児童らは水やりや草むしりをして育てた。

 アサギマダラは春に北上して秋に南下するなど、約2千キロを超えて移動する個体もいる。同小の全校児童20人は9月末、その生態を調べているグループのメンバーから話を聞き、羽を傷つけない捕まえ方や、羽にフェルトペンで採取地と日付を書くマーキングのこつも学び、フジバカマが10月上旬に紅紫色の花を咲かせ始めると、飛来を心待ちにした。

 13日に5羽が初めて姿を見せ、うち4羽を捕まえた。その後もほぼ毎日、数羽ずつ飛来している。6年生児童(12)は「捕まえたアサギマダラは、羽が薄くて透き通り、ステンドグラスのようできれいだった」と話し、「マーキングしたチョウたちが遠くまで飛んで行き、誰かが見つけて教えてくれないかな」と期待していた。

 小槌晶乃校長は「マーキングしたアサギマダラの縁で、他の地域の学校や海外とも交流できるようになれば」と話している。