無料通話アプリ「LINE」(ライン)を使った買い物代行の方法を紹介したチラシ(京都市西京区)

無料通話アプリ「LINE」(ライン)を使った買い物代行の方法を紹介したチラシ(京都市西京区)

 無料通信アプリ「LINE」(ライン)を使って高齢者の買い物代行を担う取り組みを、京都市西京区の一般社団法人「フューチャー・デザイン・ラボ」が今月から試験的に始めた。ビデオ通話機能を活用し、スマートフォンの画面を見ながら商品を選べるのが特長で、参加者から好評を得ている。

 同区の洛西ニュータウンは高齢化の進行で、老老介護などで外出できず、買い物が困難になる人の増加が懸念されている。2019年から高齢者向けのパソコン、スマホ教室を開いてきた同法人が、地域課題の解決に一役買おうと、買い物代行を企画した。

 6日に初の体験会を開き、60代~80代の4人が参加した。地元住民のたまり場「ハウス・このゆびとまれ」(同区大枝西新林町3丁目)に集まり、ラインのトーク機能を使って、希望商品を文章でボランティアに送信。連絡を受けた3人が、京都生協の移動店舗が来る「わくわくサロン」(同区)へと向かった。

 店舗ではラインの機能の一つ、スマホのカメラを介して通話相手の周辺が画面に映し出される「ビデオ通話」を利用。ボランティアがカメラに商品を映しながら、リンゴや牛乳を購入した。

 参加した男性(73)は「ビデオのおかげで好きなメーカーの商品が買えた。これなら電球の型など細かくて買い間違えそうなものでも正確に買える」と笑顔だった。

 きめ細かく買い物ができた一方、通話中に画面が固まったり、会話に時間差が生じたりした。会計中には財布からお金を取り出すため、スマホを置き会話を中断しなければならなかった。レジで時間がかかってしまうため、他の客に迷惑をかけず買い物できるかが今後の課題という。

 同法人理事の池田峰子さん(47)は「この活動を、地域包括支援センターやデイサービスなどでも広げていきたい」と、展望を語った。