東京五輪をイメージした器など、料理と引き立て合う京焼・清水焼が並んだ会場(京都市東山区・成就院)

東京五輪をイメージした器など、料理と引き立て合う京焼・清水焼が並んだ会場(京都市東山区・成就院)

 和食と器が互いに引き立て合う京焼・清水焼作りを目指すプロジェクトの第1回発表会が21日、京都市東山区の清水寺・成就院で開かれた。若手陶芸家と老舗料亭の若手料理人が初めてコラボ。東京五輪をイメージした金銀銅の色をした杯や恵方巻きを盛る金棒型の皿など、多彩な試作品が披露された。

 京都府立陶工高等技術専門校の卒業生らと若手料理人の計28人でつくる「伝統産業×食文化」コラボ推進委員会の主催。たん熊北店の栗栖正博社長といった有名料理人らがアドバイザーになり、3グループが約8カ月かけて「守破離」をテーマに器作りに取り組んだ。

 会場には、東京五輪で来日した外国人をもてなす茶懐石の器や節分の恵方巻きなど2月の料理を盛る器など約60点が並んだ。波打ち際を表現した器にアサリやウニを盛り付ける試みなど、各グループごとに料理と器のバランスを検証した結果も発表された。

 清水寺の大西英玄執事補や華道桑原専慶流の桑原櫻子副家元、表具の老舗の宇佐美松鶴堂の宇佐美直八社長を交えた意見交換もあった。出席者は「同じ料理でも器によってもてなしのメッセージが変えられるのでは」「器で料理が驚きに変わる。もっとこういう料理が見たい」などと助言した。

 同委員会の谷口良孝会長(40)は「料理人との視点の違いが勉強になった。ストーリーを込めた器を作っていきたい」と話していた。