重要文化財に追加される遠山家住宅の長屋門(京都府亀岡市河原林町)

重要文化財に追加される遠山家住宅の長屋門(京都府亀岡市河原林町)

 国の文化審議会が、すでに重要文化財に指定されている京都府亀岡市河原林町の「遠山家住宅」主屋(おもや)に加え、敷地内の米蔵や長屋門などを追加するよう文部科学省に答申した。江戸時代の農家の屋敷構えが一体的に残る貴重な建物で、土地も含めて重文とすることで保存を目指す。

 遠山家住宅主屋は1790(寛政2)年の建築。土間と居住スペースが平行して縦に並ぶ摂津・丹波の農家住宅の特徴をよく表す上、建築の経緯や家相図などが伝わり、普請の詳細も分かる建物として、1975年に重文指定された。

 追加されるのは、江戸時代後期の建築で主屋以前からあったとみられる長屋門、主屋と同時期に建てられた借物(かりもの)蔵、1838(天保9)年建設の米蔵の3棟。敷地内には、他にも井戸や露地門など江戸時代の建造物が当時のまま残る。

 同様の摂津・丹波の農家住宅では、旧岡花家住宅(綾部市)と旧泉家住宅(大阪府豊中市)が重文だが、いずれも移築した主屋のみの指定で、文化庁文化財第二課は「遠山家住宅は当時の場所でそのまま残っており、一体的に指定することで保存につなげていきたい」としている。