美山での産地化を目指す収穫時期を迎えたポポ-(南丹市美山町長尾)

美山での産地化を目指す収穫時期を迎えたポポ-(南丹市美山町長尾)

 京都府南丹市美山町長尾の菅井慶美さん(66)宅で、北アメリカ原産の果物「ポポー」が実り、収穫時期を迎えた。同町平屋地区の特産品にしようと、甘い香りを漂わせる果実の栽培が続けられている。

 ポポーは、寒さに強く緑色の薄皮をむくと、オレンジ色の柔らかい果実が顔を出す。一方、すぐに色が変わり保存が難しい。

 美山には1945(昭和20)年以降に持ち込まれたとされ、菅井さんの祖父が友人に勧められて庭で育てた。当時の木は高さ約6メートルを超えたため85(昭和60)年ごろに切り倒したが、周りから幼木が生えてきた。長女の麻貴さん(34)は「おやつとしてよく丸かじりした」と振り返る。

 現在では町内でポポーを育てる人が増え、道の駅「美山ふれあい広場」で生果実や、冷凍加工しジェラートとして提供されている。菅井さんは「マンゴーのような見た目でバナナみたいな味がする。なかなか出回らない珍しい果物なので是非味わって」と呼び掛ける。10月末ごろまでが旬という。

 また、40年ほど前に亡くなった大阪府立大農学部長を務めた地元出身の平井重三さんが、美山に持ち込んだとされていることが最近になって判明。中学の頃に平井さんに授業を受けたことがあるという同町深見の西浦左門さん(86)は「ポポーの栽培を地域おこしの一環で、周りの人に栽培を促していた」と振り返った。