羅城門の復活を呼びかける冷泉氏(右)と村井氏(中央)=20日、京都市南区・東寺

羅城門の復活を呼びかける冷泉氏(右)と村井氏(中央)=20日、京都市南区・東寺

【資料写真】京都駅前で展示されている羅城門の模型

【資料写真】京都駅前で展示されている羅城門の模型

 京都の文化遺産の保護、継承を通じて新しい文化の創造に取り組む「明日の京都 文化遺産プラットフォーム」は20日、平安京の正面玄関だった「羅城門」の再建を目指す「よみがえる羅城門」プロジェクトの基本構想を公表した。

 同団体の松浦晃一郎会長(元ユネスコ事務局長)や呼びかけ人の千玄室・茶道裏千家前家元らが東京都内で記者会見して説明した。

 原寸大の木造伝統工法で再建し、合わせて平安京文化の学習施設も整備すべき、としている。再建する場所や建設費用・期間など具体的な事業内容を決めるには、実行組織を新たに必要とするといい、個人や企業、団体に協力を呼びかける。

 同団体は2010年から「歴史的建造物の復元」として羅城門の再建を研究。10分の1模型をJR京都駅前に展示するなどしてきた。

 松浦氏らは「羅城門は人々を疫病や戦火から守るために建立され、大風で倒れた後も能や謡曲、浮世絵や小説などに描かれ、人々の心の中に生きてきた。コロナ禍の時代だからこそ、再建を呼びかけたい」と訴えた。

 京都市南区の東寺でも記者会見が開かれ、村井康彦・国際日本文化研究センター名誉教授や冷泉家時雨亭文庫の冷泉貴実子常務理事らが出席。「王朝文化の象徴をよみがえらせる意義がある」(村井氏)、「平安の都を思い起こさせる記念碑的な場になるといい」(冷泉氏)と話した。