出版した絵本を手に笑顔を浮かべる信田さん。手前は絵本の原画(京都市上京区)

出版した絵本を手に笑顔を浮かべる信田さん。手前は絵本の原画(京都市上京区)

 ダウン症で生まれ、絵の創作に取り組む信田静香さん(17)=京都市上京区=が、地球の誕生をテーマにした絵本「ちきゅうのれきし」を自費出版した。「大好きな動物の面白さ、魅力を伝えたい」と恐竜やマンモスなど太古の地球の生き物を独特の豊かな色彩で描き、絵に添えた文章も自ら考えたこだわりの力作だ。

 文化人類学者信田敏宏さん(52)の長女で、小さい頃から地理や歴史、動物などに興味があった。中でも米国の絵本作家バージニア・リー・バートンの「せいめいのれきし」は大のお気に入りで全ページの文章をノートに書き写すほど。本を通じて地球の成り立ちや生き物の進化の過程を知るうちに、昨夏ごろから「絵本をつくりたい」と絵を描き始めた。

 絵本はB5判34ページで、宇宙に地球が誕生して氷河期が終わるまでの期間を取り上げる。誕生したばかりの地球はマグマに覆われていたことや大雨が降って川や海ができたこと、地球上で生き物が進化していく様子を紹介する。

 作中に登場する古代の巨大なウミガメやマンモスなどは図鑑を見ながら想像力を働かせ、ピンクや黄のペンや色鉛筆でカラフルに表現。文章やタイトルも絵に合わせて自分で考えた。母知美さん(50)は「一つ一つ絵を描き、文章は何度も推敲(すいこう)した。小さい子どもに読んでほしい」と話す。

 絵本は1冊700円。200部作った。問い合わせは、上京区椹木町通智恵光院西入ルのクサカベギャラリー075(841)5407まで。