「Go To イート」の食事券が利用できることを示すステッカーを指さす客(京都市右京区・新渡月)

「Go To イート」の食事券が利用できることを示すステッカーを指さす客(京都市右京区・新渡月)

京都府内の飲食店で使えるプレミアム付き食事券

京都府内の飲食店で使えるプレミアム付き食事券

 外食利用を喚起する国の「Go To イート」事業で、20日売り出された京都府のプレミアム付き食事券は、事前予約に続いてまたも“スピード完売”となった。インターネット上では「間に合わなかった」などの投稿が相次ぎ、ネットを使わない高齢者らは一層入手が困難となっている。

 「仕事が終わって帰宅してから買おうと思ったが、売り切れて残念です」。京都市右京区の女性(54)は肩を落とした。20日正午から予約受け付けが始まったが、飲食店勤務のため昼時はとても手続きをする余裕はない。女性は「予約時間をずらしてもらえたらありがたいのだが」と話す。

 ネット上でも不満の声が渦巻いた。ツイッターには食事券の予約開始後からGoTo関連のつぶやきが急増。完売後は「買えなかった」と嘆く投稿が目立ち、中には「何回も買えてる人がいたら不公平すぎる」と憤る人も。アクセスの集中でサイトに一時つながりにくかったため、申し込みを断念したとする人もいた。

 ウェブを入り口とする販売は、他府県も共通する。新型コロナウイルスの影響で冷え込んだ消費を刺激するキャンペーンのため、事業を担当する農林水産省は感染リスクのある対面販売を極力避けた方法を推奨。関西では京都や大阪、奈良の事務局が、ウェブ申し込み後にコンビニのファミリーマートで発券する仕組みを採用した。

 だが、制度はまだ十分周知されていない。食事券の利用が始まった20日も、京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」には、申し込みや入手方法が「分からない」「問い合わせの電話がつながらない」という声が多く寄せられた。

 食事券は1回2万円(京都では5冊分)が購入上限だが、手続き終了後にサイトにアクセスすれば再注文は可能だ。ネット上では「ひとまず10冊買えた」とする投稿もあった。観光地の京都の食事券は旅行用に購入する他府県の人も多いとみられ、競争率が高いことがうかがえる。

 京都GoToイート事務局は、ネットを使えない人を対象に往復はがきの申し込みで予約を受け付ける。ウェブ手続きを事務局が代行し、発券に必要な番号をはがきに記載して返信し、購入者が自らコンビニで発券する。はがきの送り先など詳細は事務局075(276)4051まで。問い合わせ後、詳しい案内を郵送やFAXなどで送る対応を取っている。また、農林水産省の「イート」に関する問い合わせは、コールセンター0570(029)200または050(3734)1523まで。

 だが、滋賀のように店頭販売も行う仕組みに比べ、京都では入手のハードルが高いのが実情だ。多くの人に食事券が届く仕組みや問い合わせへの対応強化が求められる。