ローカルフラッグ社が販売するクラフトビールのラベル(与謝野町男山・同社事務所)

ローカルフラッグ社が販売するクラフトビールのラベル(与謝野町男山・同社事務所)

 京都府与謝野町の若者らでつくるベンチャー企業が今月から、オリジナルのクラフトビールの販売を始めた。ホップは主に町内産を使用、水の硬度調整には地元の阿蘇海で増殖し悪臭などが問題になっているカキの殻を使う。同町内では2015年からホップの栽培が行われており、「与謝野をホップの町からビールの町に成長させたい」と意気込む。

 販売するのは、昨年設立された「ローカルフラッグ」。大学在学中だった濱田祐太さん(24)=同町男山=らが立ち上げた。

 近年、クラフトビール市場が盛り上がりを見せる中、ホップ栽培に注力する町の施策や酒税法の改正も追い風になるとみて、昨年にビール事業に着手。専門家や醸造家を訪ねてビールやホップについて一から学び、免許取得の準備や醸造元の選定を進めた。「かけはしブルーイング」のブランド名で、ビールには「ASOBI(あそび)」と名付けた。かんきつ系の爽やかな香りなどと大麦の甘さをイメージした。

 ビール名の由来でもある阿蘇海では富栄養化が進み、カキが大量繁殖している。地元住民らによって回収されたカキ殻を有効活用し、地域の環境改善にも貢献したいという。

 製造は岩手県のメーカーに依頼した。当初、1キロリットルの予定だったが、10月6日からインターネットで販売すると、初日に500リットル分を売り上げる盛況ぶりで、700リットルを追加発注することにした。

 同社は今後、免許を取得し、町内での対面販売や町内外への卸売りにも取り組む。将来は町内の醸造所での製造も思い描いており、濱田さんは「若者が働きたいと思う事業に育て、UターンやIターン者らの受け皿になる」と話している。

 330ミリリットル入り6本で5200円(4900本限定)。10月30日まで、https://www.makuake.com/project/kakehashi_brew/で購入できる。