4月から銀閣寺住職を兼務する臨済宗相国寺派の佐分宗順宗務総長

4月から銀閣寺住職を兼務する臨済宗相国寺派の佐分宗順宗務総長

 銀閣寺の通称で知られる慈照寺(京都市左京区)の住職が4月に代わることが22日、分かった。半世紀以上前から臨済宗相国寺派管長が兼務住職を務めてきたが、4月以降は同派の佐分宗順宗務総長(70)が兼務する。任期は来年4月末まで。

 慈照寺については、寺院収入の処分に関して住職の権限をどこまで認めるかが法廷で争われた「銀閣寺事件」(1956年)を契機に、専任住職の配置をやめている。現在は、相国寺派管長も務める有馬頼底・相国寺住職が鹿苑寺(金閣寺)と慈照寺の住職を兼務している。

 ただ、各寺院を適切に管理するためには1人に兼務が重なることは好ましくないとの考えもあり、昨年11月に宗門の最高法規である「宗制」などを改正。相国寺、鹿苑寺、慈照寺の住職については、相国寺派管長、同派宗務総長、相国寺塔頭寺院で構成する評議会議長の3人から選ぶことにした。兼務も2カ寺までと定めた。

 今月21日に評議会が開かれ、新たな制度に基づく住職の選任について話し合った結果、佐分氏が慈照寺の住職となることが決まった。佐分氏は「鹿苑寺と慈照寺の住職については慣例で管長が兼務してきたが、今回、きちんとした規則に基づく住職選任ができてよかった」と話している。

 鹿苑寺の住職については有馬管長が兼務を続ける。